【君に届け番外編 『運命の人』 漫画レビュー 】くるみちゃん改め、梅ちゃんの超絶可愛すぎる胸キュン1000%激甘少女漫画がはじまってた!

レビュー

君に届けは『別冊マーガレット』(集英社)で、2006年1月号から2017年12月号まで連載されていた椎名軽穂先生による少女漫画です。
TVアニメ化と映画化もされているので知っている方も多いのではないのでしょうか?
長年続いた『君に届け』は単行本30巻でピリオドを売ったのですが…なんと番外編が『別冊マーガレット』2018年5月号からはじまっていたのです!
君届ガチ勢の私、大歓喜!!これを読んで青春時代を過ごしたといっても過言ではないくらいの大ファンなのです…。

声を大にして言いたい。
「軽穂先生、ありがとうございます!」

そして、この番外編の主人公はなんと“くるみちゃん”なのですよ。
くるみちゃんは、爽子のライバルとして登場したキャラクターで、可愛いけれど計算高く、裏で悪い噂を流したり、爽子の邪魔をしたり…と何かとめんどくさい女の子でした。
でも、さすがは軽穂先生。
人間臭くて、でも一途なくるみちゃんが非常に可愛く思えてくるのですよね。
罪悪感を抱えながら、爽子に対して向き合う姿が本当に泣けます。
…と、そんな魅力的なキャラクターが番外編で主人公として帰ってきたのです!

あらすじ

高校を卒業した爽子たち。
くるみの前に“運命の人”がーーー!?
高校卒業後、同じ大学に進学したくるみと爽子。
気乗りしない合コンに爽子を誘って参加したくるみですが
そこでおかしな男に絡まれてしまいます。
そんなピンチを救ってくれたのは「えーじお兄ちゃん」。
どうやら爽子のイトコらしいのですが…。

裏表紙あらすじ より引用。

…といったように、大学卒業後のお話です!
くるみちゃんは、爽子の一人暮らしの部屋に入り浸るように生息(?)しています。
大の仲良しになっていてほっこりするのですが、どうやらくるみちゃんは未だに罪悪感を抱えている様子。
でも、なんでも許して受け止めてくれる爽子に対して、わがままを言ったり、ちょっと意地悪してみたりと試してみたくなるみたい。
私は「悪い子」なんだって自分を責めつつも、こんな自分をどこまで許容してくれるのかな…なんて思って、爽子を半ば強引に合コンの場につれていったり。
そこで変な男にロックオンされてしまうのですが、くるみちゃんは無自覚ですが爽子を守ることに必死。
手相占いで手を触られるそうになった爽子をかばって、「わたしのをみてよ!」と自分が犠牲になって守ろうとしている…。
そこに爽子のいとこのえーじお兄ちゃんがやってくるんですよね。
出会っちゃった!今だよ!その人が!くるみちゃんの!運命の人で〜〜す!(テンションの崩壊をここにお知らせします。)

くるみちゃんから「梅ちゃん」に。

くるみちゃんの本名って、“胡桃沢梅”なんですけど、“梅”って呼ばれることを頑なに拒んでいるんですよね。
君に届け本編の割と最初の段階から「梅って呼んだやつノート」が登場するし、自分の名前にコンプレックスを感じているのです。
見た目が可愛くてふわふわでお人形さんみたいで、外見のイメージが先行しがちなくるみちゃんだからこそ、“梅”という名前はふさわしくないと思っていて、皆に“くるみ”と呼ばせているのです。
ある種のブランディングですよね。自分の見せ方というのを若いうちからずっとやってきたんだと思うんですよ、この子は。
“くるみ”というブランドを必死に守っている。
けれど、自分がなりたい自分と周りから見られている自分の像と、本当の自分が違うことに、ずっと苦しめられているんですよ。
けれど、えーじお兄ちゃんは初っ端から“梅”と呼ぶのです。
案の定「梅って呼ばないで〜!」と言うのですが、完全無視。
梅と呼び続けるえーじお兄ちゃん、強い。
だんだん、梅呼びが定着してきていくんですよね。
ああ、良き…。

人間臭いからこそ、共感がとまらない。

君に届けの魅力と言えば、ピュアホワイツなストロベリータイムな王道な恋愛じゃないですか。(伝われ)
でもくるみちゃんって、誤解を恐れずに言うとそんなピュアじゃないんですよね。
いや、ピュアではあるんですけど。
人間の嫌な部分をちゃんと知っているんです。
中学時代に女友達に影で悪口を言われ、利用され…。
人間関係に絶対な信頼をしていない。
なんでも感謝して素直に全部受けてしまう真っ白な爽子とは違う生き方をしてるんです。(でも勿論爽子だいすき。)
だから、風早を好きになっても誰にも相談しないし、人を利用して噂を流してひどいこと言って爽子を傷つけた。
人間の悪いところをちゃんと知ってるんです。
その上で、自分が汚かったことを認めて、本人に直接誤って関係を再構築している。
君に届けで一番成長したのって、くるみちゃんだと思うんですよ。
立ち直れた人間って強いと思うのです。
でもやっぱり、過去は消えないのですよね。
いくら爽子に「忘れていいんだよ」と言われたって、でも私は忘れちゃいけないって心にしまいこんじゃうんですよ。
自分が悪い子なんだって自分で自分を責めて、自己肯定感が揺らいでしまうのです。
くるみは顔が圧倒的に可愛いからモテているけれど、本当の自分を知ったら受け止めてもらえるわけないって思っているから、モテ=自己肯定感には繋がらないんですよ。
切ない。

自分への呪いをまるごと吹き飛ばし、ありのままの自分を肯定してくれる人。

えーじお兄ちゃんって、正直ものすごく強引なんですよ。
恥ずかしいことサラッと言えてしまうし、現実で出会ったら「え?どチャラい…無理。」って思うレベル。
でも、くるみちゃんは強引な人があっていると思います!
というのも、壁をものすごく作ってしまう人だから。
確固たる強靭な“くるみブランド”を作り上げてしまったため、基本的にちやほやされる。
憧れの存在。手に届かない存在…なんですよね。
人と接する時に壁を作ってしまう。
だからこそ、本当のくるみを誰も知らない。
そして踏み込んで来る人もいない。
けど、えーじお兄ちゃんは踏み込んで来るんですよ。
でも、それは顔が可愛いからじゃないんです。
素直じゃないくるみをみて、反応がかわいい。というのです。
そう、反応が!かわいい!!
「顔じゃなくて!反応が!?」って戸惑うくるみちゃんも可愛くて可愛くてたまらないのです。
あと、えーじお兄ちゃんのセリフの

「梅はね 大変かわいいです 見た目がかすむくらいじゃね?」

はもうコレは罪です。
…心臓発作で秒殺ノックダウンです。
散々可愛いと褒められ続けた容姿がかすむほど、えーじお兄ちゃんには、くるみちゃんの中身がかわいく見えているんですよ。
「性格がいい」とか「優しい」とかじゃないのもいいの。
くるみにとっては「かわいい」なんて当たり前だったのに、えーじからのかわいいは自分がかわいくないと思っていた内面に対しての「かわいい」なんだもの。
そんなのさ、好きになっちゃうじゃんよ…
今までの悪事(?)に対してもえーじお兄ちゃんにとっては「たいしたことなくね?」なんですよ。
寛大!
くるみちゃんが、人を試したり利用したり…っていうのを、正直それはどうでもいい。俺が梅と一緒にいたいだけだ…って。
自分が重く重く背負ってきたものを、消し去ってくれる言葉をするっと言えちゃうのって控えめに言って、すごいですよ。

自分への呪い、吹き飛ばしてくれるんだもん…。
そんなのもう、好きになっちゃうじゃん…。

続きが…!読みたい…!!

“孤高の気高いくるみちゃん”が大崩壊中の梅ちゃん。
赤面してる梅ちゃんが非常に可愛くて悶えます。
愛しくてたまらない物語の続きは…というと、まだ発売の予定が決まっていないようです。

もともと番外編の1本描く予定だったものが膨らみに膨らみ、1巻になっています。
終わらせないでいてくれてありがとうございます!軽穂先生!

1巻の続きは2019年の別マ11月号に掲載されており、このエピソードはきっと2巻に掲載されると思われます。
不定期連載ということで、いつ続きが出るか不明ですが情報更新ありましたら、また追記しますね!

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